北朝鮮人権情報センターニュース(28)崔(チェ)グァンフン、韓国行きを試みた罪により15耀徳政治犯容所に秘密拘禁 

└ 2013-01-02 20:32

北朝鮮人権情報センターニュース(28)崔(チェ)グァンフン、韓国行きを試みた罪により15耀徳政治犯容所に秘密拘禁 

崔(チェ)グァンフン、韓圀行きを試みた罪により15耀徳政治犯容所に秘密拘禁

事件の概要

被害者崔グァンフンは中国を経て韓国に行くために2008年脱北したが、中国公安に逮捕されて北朝鮮へ送還された。 その後2年以上崔グァンフンは秘密拘禁状態だったが、2011年5月崔グァンフンが15号燿徳管理所の革命化区域に拘禁されているという消息が知らされた。 2011年5月まで崔グァンフンは生存していることが確認された。

事件の発生時期および場所

発生時期(期間) : 2009年から現在

発生場所 : 咸鏡南道(ハムギョンナムド)耀徳郡15号政治犯収容所

人権侵害の類型

権利の類型 : 個人の尊厳性および自由権

侵害の類型 : 不法拘禁

細部な項目 : 政治犯収容所

咸鏡北道会寧市鰲山徳洞37班に居住していた被害者崔グァンフンは、病気により軍隊から除隊した後、韓国行きを決心して2008年北朝鮮と中国との国境を越えた。しかしブローカー間の引受け・引継ぎが円滑に行かず、崔グァンフンは同じ年に中国公安に逮捕され、北朝鮮に強制送還された。崔グァンフンは強制送還された後、北朝鮮当局によって秘密拘禁に処され2011年5月になってやっと、被害者が咸鏡南道耀徳郡に位置する15号燿徳政治犯収容所に5年の革命化対象として拘禁されているという消息が伝えられた。

“燿徳政治犯収容所に5年革命化の対象として送られたと。ところがそこから生きて出て来たという人は、ほとんどいないと言います。(無期限でなく)このように刑期を終えたとしても、そこから生きて帰って来た人はほとんどいないようです。2014年度が満期なんだが、どうやって生きて帰って来られるのか... 昨年(2011年)までは、まだ生きているという消息があったんだが...”

被害者

崔グァンフン(男、1989年生まれ、咸鏡北道(ハムギョンプクト)会寧市(フェリョンシ)鰲山徳洞(オサンドクトン)37班、2008年脱北前軍隊から依病除隊、2009年燿徳政治犯収容所革命化区域に収監された後、消息不明)

加害容疑者(機関)

咸鏡南道耀徳郡15号政治犯収容所

情報提供者

情報提供者は上の事件を北朝鮮で直接目撃し、2011年韓国へ脱北した後これに対して証言したが、自身の身辺安全上の理由から実名の公開を許諾していない。

情報の出処 : (社)北朝鮮人権情報センター人権調査面接紙

情報受付時期 : 2012年5月

情報受付場所 : 北朝鮮人権記録調査室

情報受付方法 : 面談調査

情報取得および事件分析者 : 北朝鮮人権情報センター研究員

検証者 : 北朝鮮人権情報センター北朝鮮人権事件リポート検証委員会

北朝鮮政治犯収容所への基礎知識

北朝鮮の政治犯収容所は、北朝鮮の「恐怖政治の核心」と見ることができる。北朝鮮の住民たちは国家安全保衛部によって政治犯として逮捕され、政治犯収容所に収監された場合、本人はもちろんのこと、家族まで連座制の適用で処罰されると認識しているので、政治犯収容所に対する極度の恐怖心を持っている。北朝鮮当局はこのような恐怖心を活用して、住民の生活と思想を徹底的に統制し、閉鎖的な北朝鮮体制を堅固に維持しているのである。

しかし北朝鮮の法律と行刑体系からは、政治犯収容所の名称や設置、運営の根拠等を明示している関連規定は、現在まで明らかになっていない。したがって、北朝鮮政治犯収容所の概念と運営の現況および実状は、経験者と関係者の証言に頼るしかない。現在、運営中と明らかになった北朝鮮の政治犯収容所は人民保衛部が管理する18号价川(ケチョン)収容所(旧18号北倉(プクチャン)収容所)と国家保衛部が管理する14号价川収容所、15号燿徳収容所、16号化成(ファソン)収容所、22号会寧収容所がある。

2009年10月16日国家情報院は尹(ユン)サンヒョン議員に『北朝鮮政治犯収容所現況』報告書を提供した。その資料によれば現在運営されている5個の収容所のうち、咸鏡南道燿徳と咸鏡北道会寧が各5万人で、最も多くの政治犯を収容している。本事件の被害者崔グァンフンを不法拘禁している15号燿徳収容所は、革命化区域と完全統制区域が共に運営されている。燿徳政治犯収容所は5-6の区域(谷間)に分けられて管理されており、現在までに知られている区域としては旧邑里(クウムリ)、立石里(イプソンリ)、大淑里(テスンリ)、坪田里(ピョンジョンリ)、龍坪里(ヨンピョンリ)と、1998年頃に追加された西林川(ソリムチョン)を含む。そのうちの龍坪里地域は完全統制区域であり、その他の地域は革命化区域と調査された。

革命化区域に釈放対象者がいる場合、一般的には個別に審査して釈放を決める。15号燿徳収容所の場合、収監年限を終えた革命化対象を審査し、特別に問題が発見されない場合、釈放させるものと見られる。しかし長期間拘禁生活をしながらも収監年限が特定されていない対象者については、成分と土台、自身の犯罪に対する釈明、収容期間内の生活態度などを総合的に考慮して、制限的に解除者(釈放者)を選定するものに見られる。解除者の発表は一年中で特定の時期になされ、彼らは収容所に対して秘密を漏洩しないという覚書を書いた後、各自の故郷または指定された地域に行くことになる。

北朝鮮人権情報センターの「NKDB統合DB」によれば、2012年7月31日現在、政治犯収容所に不法拘禁された申告件数は2,831件である。

1.不法拘禁

「市民的および政治的権利に関する規約(B規約)第3部第9条1項」
- すべての人は身体の自由と安全に対する権利を持つ。 誰でも恣意的に逮捕されたり、または抑留されない。 どこの誰も法律に定めた理由および手続きに従わずに、その自由を剥奪されない。

「強制失踪からのすべての者の保護に関する国際条約 第1節第17条1項」
- いずれの者も、秘密拘禁の状態に置かれない。

2.加害容疑者

「朝鮮民主主義人民共和国刑法第7章一般行政管理秩序を侵害した犯罪第2節管理職員の職務上の犯罪第252条(不法逮捕、拘束、捜索罪)」
- 法従事者が不法に人を逮捕、拘束、拘引したり、体もしくは住居を捜索したり財産を押収、没収した場合は2年以下の労働教化刑に処する。前項の行為を何度も行ったり、前項の行為で社会的物議をかもした場合は、3年以下の労働教化刑に処する。



HOME

守る会

組織
呼びかけ
会則
入会のご案内
脱北者あしなが基金
帰国事業訴訟支援

NEWS

北朝鮮最新情報

デイリーNK、開かれた北朝鮮放送等の情報です。

帰国者の証言

音声・動画ファイル

集会案内

守る会および関係諸団体の集会の案内です。

声明

守る会の声明です。

かるめぎ

守る会の機関誌「かるめぎ」を紹介します。

光射せ!

守る会の理論誌「光射せ!」を紹介します。

北韓人権

北韓人権市民連合ニュースレターの紹介

資料集

書籍/映像紹介

リンク集

過去ログ

旧ホームページのすべてを収蔵しています。ただし、一部古くなっている情報もありますので、疑問の点はお問い合わせ下さい。

光射せ!


News RSS

 

管理

This site is powered by CMS Designer.