北朝鮮人権情報センターニュース(29)両江道(リャンガンド)住民キム・ホソン、江道山市道保安局の秘密刑執行地で秘密裡に処刑 

└ 2013-01-30 09:57

キムホソン、江道山市道保安局の秘密刑執行地で非公開刑‏

事件の概要

両江道(リャンガンド)恵山市(ヘサンシ)松峯(ソンボン)1洞20班に居住していたキム・ホソンは仲間割れにかかわった集団の親分という理由から、両江道道保安局の秘密処刑執行地で処刑された。

事件の発生時期および場所

発生時期(期間) : 2010年7月頃

発生場所 : 両江道恵山市馬山(マサン)1洞ウジュ谷の空地

人権侵害の類型

権利の類型 : 生命権

侵害の類型 : 司法的執行

細部な項目 : 非公開処刑

両江道恵山市松峯1洞20班に居住していた被害者キム・ホソンは、仲間割れにかかわった集団の親分という疑惑で恵山市に位置する両江道道保安局拘留場に拘禁された後、2010年7月秘密裏に処刑された。キム・ホソンは非公開処刑対象者に決定された他の囚人たちと共に列に縛られた状態で恵山市、馬山1洞ウジュ谷の空地に位置する両江道道保安局秘密処刑地へ連行された。キム・チョルリョンと残りの5人の秘密処刑執行チームは秘密処刑地に到着するや、すぐに罪人たちを縛った紐を解き、彼らに直接ツルハシで大きい穴を掘らせた。罪人たちは自分たちの身に何が起きるかも知らず作業を進めた。罪人たちが逃走を試みるかも知れない、もしもの事態に備えて機関銃で武装した三人の保安員たちが、作業する罪人たちの背後から銃口で狙いながら監視した。穴を掘る作業が完了すると、秘密処刑チームは再び囚人たちを縛り、窪みの端にひざまずいて座らせた。そしてオノオレカンバ(斧折樺)の木にに鉛をかぶせ再び牛革で包んだ棒で、罪人の後頭部を叩き、彼らが死ぬと自然に前に転び窪みに落ちる方法で、処刑を執行した。秘密処刑の終了後、処刑チームは直ちに窪みを土砂で埋め、処刑執行地を他の土地と識別できないように平らにして土葬した。

“後頭部一発でお終いという話です。血が外で飛ばず、脳味噌が内で破裂するので...”

被害者

キム・ホソン(男、1975年生まれ、両江道恵山市松峯1洞20班の居住者、無職、現在死亡)

加害容疑者(機関)

朝鮮民主主義人民共和国両江道道保安局

キム・チョルリョン(男、1977年生まれ、両江道道保安局拘留場警護責任者、現在も継続勤務中)

情報提供者

情報提供者は身辺安全上の理由から公開しない。

情報の出処 : (社)北朝鮮人権情報センター人権調査面接紙

情報受付時期 : 2012年12月

情報受付場所 : 北朝鮮人権記録調査室

情報受付方法 : 面談調査

情報取得および事件分析者 : 北朝鮮人権情報センター研究員

検証者 : 北朝鮮人権情報センター北朝鮮人権事件リポート検証委員会

非公開処刑は国家保衛部及び保衛司令部によって主に執行されるが、保安署でも非公開処刑が全くなくはなかった。例えば、恵山市道保安局では道保安局予審処の管轄下、一度で多くは50人余り、少ない時でも20-30人程の罪人たちを非公開的に処刑する。秘密処刑チームは警護責任者1人と予審指導員2人、そして処刑執行者3人など、全部で6人で構成される。秘密処刑チームは囚人の逃走や、その他非常事態に備えるために機関銃で武装し、処刑対象者たちを秘密場所に連行した後、棒で頭を打撃して殺害する。北朝鮮人権情報センターの統合人権DBによれば、銃殺や電気ショック、毒物注射なども非公開処刑の手段として活用されている。

北朝鮮の国家保衛部や保衛司令部は全て、非公開処刑のための秘密アジトを保有していることが分かった。特に国家保衛部の国内反探局(スパイ探索部署)と海外反探局の場合、傘下の各部署ごとに別途秘密のアジトを運営していて、各部署の秘密アジトの位置は秘密アジトの構成員と秘密アジト担当部の責任者だけが知っている機密事項である。したがって国家保衛部の一般高級幹部ですら、その位置や細部事項に関する情報は遮断されている。

秘密アジトで執行される非公開処刑において、被害者は海外工作のために準備された保衛員たちの殺害練習用に利用される。このような予備工作員たちのことを北朝鮮内部では主に‘ノルマ嬢さん’、‘ノルマおじさん’と呼び、彼らは本事件の場合と同じように、棒を使って被害者を殺害する。例えば1997年韓国に亡命した黄長耀(ファン・ジャンヨプ)の一人息子黄敬模(ファン・ギョンモ)の場合、国家保衛部国内反探局の秘密アジトでこのような方法で殺害されたことが確認された。

過去に国家保衛部と保衛司令部で主に施行された非公開処刑が、人民保衛部にまで広範囲に実施され始めた理由は、多数の公開処刑事件が外部で知られて北朝鮮当局に対する国際社会の非難が注がれたので、これを揉み消すためと推測される。 2000年代後半、公開処刑に対する事件数が徐々に減っている傾向も、これを反証すると見られる。

北朝鮮人権情報センターの「NKDB統合DB」によれば、2012年7月31日現在、非公開処刑事件の申告件数は356件である。

1.生命権

「市民的及び政治的権利に関する国際規約(B規約)第3部第6条1項」
- すべての人間は、生命に対する固有の権利を有する。この権利は、法律によって保護される。何人も、恣意的にその生命を奪われない。

「市民的および政治的権利に関する規約(B規約)第3部第10条1項」
-自由を剥奪されたすべての者は、人道的にかつ人間の固有な尊厳性を尊重して、取り扱われる。

2.加害容疑者

「市民的及び政治的権利に関する国際規約(B規約)第3部第6条2項」
- 死刑を廃止していない国においては、死刑は、犯罪が行われた時に効力を有しており、かつ、この規約の規定及び集団殺害犯罪の防止及び処罰に関する条約の規定に抵触しない法律により、最も重大な犯罪についてのみ科することができる。この刑罰は、権限のある裁判所が言い渡した確定判決によってのみ執行することができる。 ㆍ




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